失敗しがちなホールケーキ、焼かずに大きく作る2つの方法
米国Wiltonのケーキ作りを習いに行き、先生から「ケーキミックスを使えばいい」とアドバイスを受けた話しは衝撃だった。
そんなの邪道じゃんと鼻で笑いつつ、デコレーションを楽しむ=NUT2deco(ナッツデコ)を始めたばかりだったから、私達ってジーニアスかも!と自惚れた。
でも。お菓子作りに少し慣れたら、大きなケーキが焼いてみたくなるもので、欲しい道具をアレコレ輸入...
はしゃいで焼いてみるもケーキ屋さんのソレとは全くの別物、思った食感と違う... 要するに失敗だった。

こんなに『失敗しないスポンジケーキ』情報が多いって、やっぱり...
失敗する人が多いから、WEBには「失敗しない情報」が溢れてるんだよね、きっと。
失敗の原因は「卵の温度が悪い」「混ぜ方が違う」「泡立てが足りない」etc... 山のようなチェック項目に目眩がする。
そこを負けずに何度も焼いて問題解決すれば、家庭でもお店みたいな美味しいスポンジケーキはできるようになるらしいが...
道具屋の私はケーキ型の輸入を止めることにした。理由は2つ...
大きなケーキ型は正直邪魔
我が道具コレクションの中でもケーキ型はダントツ場所をとる。
基本の丸い形以外にデコラティブなものもあり、スタッキングできずに収納がすっきりしない(←誰にも見せらんない)
だからもうこれ以上いらないんだけど...
自分がもう欲しいと思ってないモノを仕入れて、利益を得るってのがなんか... 昔から嫌いなの(これは経営者理念の問題だけど)。
自分の時間には限りがある
全て自分で作るには時間が足りないことに気づいたのも1つ。
私にはメニュー構成を考え、予算配分を決めて食材調達、小物選びなど、やるべきことが山とあるので「美味しいケーキを食べたい」だけならケーキ屋さんに発注したほうが話が早い。
餅屋は餅屋だ。パウンドケーキなんてどれも同じだろ?と食べたromi-uniの美味さに驚いて、そう悟った。
舐めててスミマセン、プロの仕事って凄いと思う!
と前置きが相当長くなったけど...
他人ができるところは
無理せずまかせる
世の中には技術や余裕があって素敵なケーキを焼ける人がいる。羨ましいけど残念ながら私は毎日忙しいのよ...
それに主催な私は「総監督(プロデューサー)」でなくっちゃいけないから、全体に目が配れる余裕が必要なワケ。
もう.... 任せよう。誰がやっても同じとこは他人にやってもらぉ。
スポンジシート買ってデコろう... 罪悪感なんて感じるもんか、私しか出来ないコトが余裕を持ってできることのほうが重要なんだから。
お薦めのスポンジシート
大型スーパーマーケットを2〜3回れば、生クリーム or パン売り場に大抵4〜500円でスポンジシート売ってるから買う←ほらTO DOリスト1つ解決。
ちなみに私のお薦めは、業務スーパーの長方形な「お手軽スポンジシート」で、この動画みたいに薄いのが3枚入ってる。
私はアメリカンで派手なコストコ風に仕上げることが多いんだけど...
人気のセンイルケーキ(韓国の誕生日ケーキ)は表面が多少凸凹に仕上がってもそれまた味なので、初心者でもまーまー何とかなるデザインだし...

バースデーピックだけでも十分OK。
センイルケーキじゃなく、個性的なデコレーションを考えるだけでも、コリャ大変、忙しいわねッ!(←頭の中だけどさ 苦笑)
カップケーキを焼いて
集合体で大きく見せる
もし、ちょっと余裕があるなら...
大きなケーキを焼くのは大変でも、カップケーキなら気楽に焼けるから「カップケーキケーキ」にするのもお薦め。
大きいケーキは切り分けとグチャッとして嫌っ!!! てなりがちだけど、カップケーキケーキは切る必要がないのもイイの!
作り方の要領さえ解ってしまえば、カップケーキの配置を変えてトランスフォームできるので、都度ケーキ型を買わずに済むのも有り難い技です
何度も言ってあれだけど、大きいケーキが美味しく焼ける人は素敵だし尊敬をしてるからディスってるわけじゃなくて...
海外じゃデコしただけで手作りって胸張って言う人が多いのに、完璧主義な私たちって「ケーキが上手に焼けない」程度のことで、アイデアを自分の中に閉じ込めて何もしないのは勿体無いと思うのよ。
大きなケーキって皆が見た瞬間「わぁ♡」と盛り上がれば成功なんだから難しく考えず、最初から無理しない『デコレーションだけ楽しんじゃう』のもアリだよね...
完璧じゃなく多少荒削りでも、盛り上がることが大事なワケだし。楽しんじゃったモン勝ちよ、イエイッ!